突然ですが、映像と動画の違いを説明できますか?
この問いに「どんな違いがあるんだろうと思った方」に紹介したい本があります
それは、「動画2.0」という明石ガクトの本です
この本を一言でいうと、「テクニックではなく、動画マインドを知る」です
動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)
動画のテクニックやソフトの使い方に関する本は数多くありますが、動画に必要な考え方や知識を説明しているのはこの本だけではないでしょうか
そのため動画編集に携わる人や入門者にとって役に立つマインドが詰め込まれた本です
こんな人にオススメです
- 動画編集を本気でやりたい人
- 動画のこれからの未来を知りたい人
- 動画業界に関心がある人
この記事では
・動画2.0で感心した内容
・動画2.0の良い点
・動画2.0の悪い点
について紹介していきます
動画に詳しくなりたい、動画表現をもっと勉強したい人は必読の本です
動画2.0で感心した内容
2018年11月5日に幻冬舎から発売された動画2.0は動画の風雲児と呼ばれる明石ガクトさん(ONE MEDIA代表取締役)によって書かれました
今後5年で世界のあらゆるものが動画化する―。
そしてもう、誰も動画ビジネスとは無関係でいられない!
FaceBook、twitter、Instagram、NETFLIX……。
さあ、世界を激変させる動画ビジネスの大波に乗れ!若者よ、チャンスをつかめ!
ONE MEDIA創業者が明かす、動画時代を勝ち抜く全思考・全技術(引用:amazon)
今回は動画2.0を読んで感心したポイントを1つ取り上げたいと思います
動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)
映像と動画の違いはIPT(Information Per Time)にある
この記事の冒頭で映像と動画の違いについて質問しました
この答えの一つが、IPT(Information Per Time)と呼ばれる「時間の凝縮」です
IPTが高いものを動画としています
IPTと呼ぶと何だか難しいと思いますが、至極簡単なことです
1秒間の情報量の差を表しています
例えば、バラエティー番組とYouTube動画の開始1分間を比較してみましょう
バラエティー番組の冒頭1分間で得られる情報はせいぜい
・番組名
・出演者の名前
程度です
しかし、YouTuberの動画では
・チャンネル名
・自己紹介
・企画内容の説明
です
たった1分間でYouTuberは既に企画に入っています
これは、YouTuberが無駄な部分をサクサクとカットすることで1秒間に詰め込む情報量を増やしたことで
短時間の視聴で満足してもらうために取っている手法です
この時間ごとの情報量をIPTと本書では呼んでいます
時間の凝縮をすることで、人を飽きさせずに短時間集中で動画を見てもらえるのです
つまり、1秒間に情報が詰まったものが動画となります
このIPTという考え方は動画編集をやっていく上で非常に重要な考えになります
IPTについて、ざっくりとした説明になっていますので是非気になった方は動画2.0を読んでみてください
より詳しい説明が載っています
IPTという考えを知っておくと…
・視聴者を飽きさせないために、情報の密度を考えながら作ることができる
・編集した時に、何が必要・不必要かを判断できる
・企画によって、情報の密度をコントロールできるようになる
動画2.0の良いところは?
動画2.0の良いところを3つほど紹介します
・動画に必要な思考法やマインドを教えてくれる
・動画や映像の成り立ちや歴史が分かる
・明石ガクト本人のストーリーテリング(体験談)もあり読みやすい
動画2.0 VISUAL STORYTELLING (NewsPicks Book)
動画に必要な思考法やマインドを教えてくれる
動画に関する数多くの本やサイトはありますが、どれもテクニックや操作方法についてばかりです
動画を作る上で必要な知識やポイントについて教えてくれるものはなかなかありません
本書では、そういったテクニック本とは違うものとなっています
上記で紹介したIPTという考え方など動画制作の基盤となる部分が学べるのが特徴です
基盤となる知識は手先だけ作った動画ではなく、しっかりと頭で考え抜かれた動画を作るためにはどうしても必要となってきます
動画に説得力を増すために、こういった考えを持っておくのは損ではないと思います
動画や映像の成り立ちや歴史が分かる
動画の波はこれまでに3度来ていることを知っていますか?
動画2.0は誰も教えてくれない動画の歴史や流行についても教えてくれます
ちなみにファーストウェーブはYoutube誕生の2005年からYoutubeブームになった2014年です
そこから、セカンド、サードと波が来ています
過去を学ぶことの利点は、未来を予測するのに役立つためです
未来を予測できるとみんなに見てもらえるバズる動画を作ることだってできます
視聴者が何を欲しているのか、これからはどういったものがブームになりそうかが分かるのです
新しい表現を作ることは動画編集者にとって宿命のようにのしかかってくるでしょう
温故知新のマインドで動画を作ってみましょう
明石ガクト本人のストーリーテリング(体験談)もあり読みやすい
本をあまり読んだことのない人にもオススメできます
その理由として、明石ガクト本人の体験談を添えた始まりなので気負いせずにスッと読み始められます
また、図解あり分かりやすい語り口で書かれているため、万人が読める作りとなっています
読書が苦手な人でもサクッと読めてしまうでしょう
動画2.0の悪いところは?
動画2.0は、テクニック本ではないため、動画編集テクニックやどういったソフトを使った方がいいかなどは書かれていません
そのため、実際にどう編集するのかなどが知りたい人には向いていない本です
しかし、そういったテクニックや操作方法に関する情報は世に沢山出回っているので他で事足ります
動画マインドは学んでおいて損はしない
何度も言っていますが、動画マインドを学べる本はこの本しかありません。
動画編集者なら手元に持っておいた方がいいでしょう
逆にこういった方は買わなくていいです
・動画の成り立ち歴史を知っている
・動画業界の未来が予測できている
・映像と動画の違いを説明できる
もし上記の一つでも分からないのであれば、買う価値ありです
そして、今後動画編集はもっと盛んになります
若者の動画編集スキルは一般化して動画編集者がどんどん増えてきます
その時、あなたが埋もれないために今のうちから動画マインドをしっかりと持っておきましょう
小手先のテクニックだけではどうにもならない部分が必ず来ます
動画2.0を強くオススメします