動画のブランディングにも大きな影響がでるテロップという存在
そのテロップにも種類があり
- 文字だけのテロップ
- 文字の下にベースがあるテロップ
この文字の下にあるベースのことをテロップベースといいます
この記事では
- テロップベースの利点
- テロップベースの作り方
- 動画に必要なテロップベースの種類
- 作るときの注意点
を紹介していきます
テロップにベースを付ける利点は2つある
テロップにベースを付ける利点は大きく2つあります
- 文字の可読性を確保する
- ブランドの確立
文字の可読性の確保
文字の下にベースを置くことで、文字の背景色が統一されます
そのため、背景が変わって文字が読みにくい状況が生まれなくなり可読性の確保ができます
例えば、白ベースの上ならテロップに白の枠線やぼかしを付けなくてよくなり、印象がスッキリします
ブランドの確立
文字のみのテロップだとこだわれるポイントがあまりありません(フォント、色、文字加工、、、)
そのため、他のクリエイターがつくった動画と被ることが多々発生し、オリジナリティを演出するのが難しいです
テロップベースには装飾性が伴うため、オリジナルのテロップベースで動画全体を統一すれば 動画のブランディングができます
初めてでもわかるテロップベースの作り方
テロップベースの利点がわかったところで早速テロップつくりに入りましょう
まずは最終形をお見せし、そのあとなぜこのような形状になったのかをお伝えします
今回作るベースデザインの最終形
動画の雰囲気を決める
まず動画の基盤となる部分の「どんな動画にしたいか」
動画の特性を挙げていきましょう
- ファッション系クリエイター
- 爽やかで大人っぽい
- 信頼できる情報
このような動画の特性はどんな印象だと成り立つか考えましょう
- ファッション系クリエイター → おしゃれ、雑誌ぽさ
- 爽やかで大人っぽい → 清涼感、品がある
- 信頼できる情報 → 信頼感、安定感
このように特性と印象を明確にするだけでテロップベースをつくる時に迷いがなくなります
企画内容のコンセプトを決める
印象が決まったら、そこからコンセプトを決めます
コンセプトは一言キャッチフレーズ的に考えると決めやすいです
今回は「女性ファッション誌風テロップベース」にします
動画内容がより明確で限定的であるならば、もっとコンセプトを限定してもいいかもしれません
女性ファッション誌としているところを実際の雑誌の名前に変更してみるとよりターゲットが絞れます
モチーフを決める
コンセプトから連想されるモチーフを決めましょう
今回はコンセプトが決まったことで自動的にモチーフも決まりました
モチーフは「女性ファッション誌」です
女性ファッション誌の特徴をテロップベースに活かしていきます
ベースカラーを決める
文字を置くベースカラーを決めましょう
動画に乗るベースの領域が広ければ広いほどベースカラーの印象が強くなります
また、文字の可読性を考えてベースカラーを決めなければなりません
基本的にベースは明度が高いか低いかはっきりさせた方がいいでしょう
今回は、白をベースにしていきます
白にする理由としては、
- 雑誌のベース色が白が多いため
- 清涼感や信頼感に繋がる
- うえにのる文字色がどの色でもあらかた平気
雑誌の場合、ページごとに色分けをして印象を変えたりするのでそういった意味でも
うえにのせる文字色の変更ができるのはのちのち効果があります
デザインを決める
テロップベースの基本情報が整ったので、形となるデザインをしていきましょう
デザインを始める際は、1行テロップをはじめにつくると後々の展開が楽になります
今回は女性ファッション誌の特徴にある
- ベースはシンプルに
- 複数フォントを使う
- 文字サイズにコントラストをつける
- アクセントをワンポイントつける
これらの特徴で作っていきます
雑誌でよく使われる囲み線を使うことで、雑誌感とはっきりとした印象のベースにします
水色の三角は「」を抽象化したものです
いくつか要素を追加することで他のテロップベースへの展開・統一が楽になります
フォントを決める
フォントの印象がテロップには大きく作用します
今回は品のある女性誌のため、しっかりとしたフォルムの明朝体を使用します
完成形では見出しや賑やかし要素でアルファベットを使用しています
この時に複数の書体を組み合わせるとより雑誌らしさを演出できます
文字色を決める
文字色は3要素で考えておくといいでしょう
- メイン
- 強調
- サブ
今回用いる色は
- メイン → 黒色(彩度がないため、彩度のある色を効果的に見せることができる)
- 強調 → 赤色(誘目性が高く、重要度が高いことを伝えられる)
- サブ → 水色(強調色とは違った色相で清涼感がある色)
にします
賑やかしを付け加える
最後に決めたモチーフらしさを追加しましょう
今回はファッション誌でよく用いられる複数フォントのアルファベットを追加します
以上でテロップベースの完成です
必要最低限の賑やかしを追加することで、テロップベースの印象は大きく変わります
動画に必要なテロップベースの種類とは
動画には場面に応じてテロップベースを使い分けると動画全体の幅が広がります
どうしても一つのテロップベースを使いまわすと単調なリズムになってしまい視聴者が飽きる要因になります
そのため、動画ではいくつかのテロップベースを用いるとよいでしょう
ネームベース
動画の冒頭で人物紹介を行うときに使用します
出だしなので視聴者もしっかりと動画を視聴しています
そのため、ネームベースの質が動画全体の印象を決めます
キャッチコピー欄などを付けておくと視聴者が毎回変化を楽しめます
一行ベース
動画内容を文字情報で伝える際に使用します
内容を的確に伝えるためには文字が読みやすくなければなりません
一言ベース
テンポよく動画を展開していきたい場合や動画内容への補足やツッコミなど短い文字情報を入れることで動画のリズムを作り出します
一言ベースがうまく使えると動画全体のリズムコントロールがうまくできます
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テロップベースを作る際に注意点
テロップベースを作る際に注意しておく点がいくつかあります
後々新しいベースをつくったり、今あるものを調整したりする場合に大変なことにならないよう以下のことを気をつけましょう
なるべくAdobe Illustratorでつくる
Adobe社のillustratorというソフトでつくりましょう
理由としては、illustratorでつくった素材は拡大縮小しても画像が粗くならないためです
JPEGの画像やphotoshopでつくった素材は拡大すると粗くなってしまいます
そのため、実際に動画で使う時にちょっと大きくしたいなどあります
そうしたときに画質が落ちていると、動画の質が落ちます
あくまでも文字が主役なことを忘れない
テロップベースはあくまでベースです
第一の役割は文字の可読性の確保です
文字が読みにくくなるベースにならないよう注意しましょう
はじめのうちは複雑なものにしない
テロップベースづくりが初めてのうちはあまり複雑なものをつくるのはやめましょう
複雑にすると
- 後々の修正が難しい
- ブランドコントロールが難しい
- 文字との共存がミスマッチになりやすい
といったことが起こります
まずはシンプルなものからデザインしていきましょう
最後に
いかがでしょうか
テロップベースづくりの基本を流れに沿ってお伝えしました
企画から想定してつくることでテロップに一貫性を作ることができます
また、コンセプトを先に作っておくことで作業時迷うことが少なくなります
テロップベースをつくるためにはコンセプトをしっかりと定めましょう
以上がテロップベース作りの基本講座でした
テロップベースが作れるようになったら、次はテロップ自体の役割も知っておくと動画の質が上がります。
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