【0から始めるAfter Effects講座「STEP4」】キーフレームとアニメーション【誰でもできる!チュートリアル】

どうやって動きをつけるの?キーフレーム?ってなに?

という方にオススメの記事です

ココがポイント

この記事は「誰でもできる!0から始めるAfter Effects講座」のSTEP4です
このAfter Effects講座は初心者の「何していいか分からない」をなくす講座です
講座を一通りこなせばAfter Effectsの基本操作や基礎知識が身につきます
レベルに合わせてひとつずつ解説するので安心してアフターエフェクトを学べます
興味があれば続けて講座を一通りみてください

まずはこちらの記事から始めてください

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このSTEP4で学ぶことは基本中の基本キーフレームについて解説します

このSTEP4のゴールは
・キーフレームの役割がわかる
・アニメーションをつけれるようになる

STEP4ではAfter Effectsでアニメーションをつけるには必須のキーフレームについてお話しします
キーフレームをつかうことでアニメーションをつけることが可能になります
キーフレームの使い方ひとつで動画クオリティに差がうまれます
キーフレームを制すものはモーショングラフィックスを制すといって過言ではないくらい大切な機能なのでしっかりと理解していきましょう

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この記事はフリーランスでAfter Effectsを仕事にしている動画デザイナーのフゥが書いています

STEP4-1 キーフレーム

①キーフレームとは

After Effectsは「キーフレーム」をつかってアニメーションをつくります

「キーフレーム」とはなんでしょう?

「キーフレーム」とは「メモ」のようなものです
After Effects上では「◇ひし形」で表されます
After Effectsではキーフレームをつかうことを「キーフレームを打つ」と呼びます

たとえば、

  1. STEP3で習ったトランスフォームの「位置」にキーフレームを打つと
  2. 「1秒目」のときには「Xが0でYが540の位置」に居てネ!

というメモになります

同様にトランスフォームの「不透明度」にキーフレームを打つと「1秒目」の時に「100%」の透明度で居てネ!というメモになります

キーフレームを2つ打つとどうなるでしょう?

たとえば、

  1. 「1秒目」に「Xが0,Yが520」の「位置」にキーフレームを打ちます
  2. 「2秒目」に「Xが960,Yが520」の「位置」にキーフレームを打ちます
  3. タイムライン上には「1秒目」と「2秒目」の2つにキーフレームがある状態です

この状態でタイムインジケーターを動かしてみると、
「1秒目」から「2秒目」にいくまでに物体が「Xが0→500,Yが0→500」にスムーズに移動するようAfter Effectsが自動で計算してくれます

これがAfter Effectsのアニメーションの基本です
タイムライン上にキーフレームを打つことで「メモ」ができ、その「メモ」をもとにAfter Effectsがアニメーションをつくってくれます

つまり「キーフレームを打つ」ということは「メモを記す」ということなのです

②キーフレームの使い方

キーフレームを打つには「ストップウォッチ」をクリックしましょう
トランスフォームの各カテゴリ横に「ストップウォッチ」のマークがあります

  1. 「キーフレームのつかいかたコンポジション」をひらく
  2. タイムインジケーターを「1秒」に合わせる
  3. 「位置の横にあるストップウォッチ」を1回クリックする
    (この「青いストップウォッチ」状態が「キーフレームを使えますよ」状態です)

ストップウォッチがアクティブ状態でタイムラインを見てみるとインジケーターがある場所に「◇」が打たれています。これが「◇キーフレーム」です

ストップウォッチが非アクティブだとキーフレームは打てません

  1. 次にインジケーターを「2秒」に合わせる
  2. 「位置」のX数値を「960」に変更してみましょう
    数値を変更しタイムラインを見てみるとキーフレームが「自動」で打たれています

ストップウォッチがアクティブ状態にあると「数値を動かすと自動でキーフレームが打たれる仕組み」になっています。
これはコンポジションパネルで物体を移動させても同じくキーフレームが打たれます

ストップウォッチがアクティブ状態で自動でキーフレームが打たれるということはインジケーターを任意の位置に置いてから数値を変更しないと予期しない場所にキーフレームが打たれるということですキーフレームを打つときは「ストップウォッチのアクティブ」と「インジケーターの位置」を確認してからキーフレームを打ちましょう

キーフレームを打った後にストップウォッチをもう一度クリックして非アクティブにすると今まで打ったキーフレームはすべて削除されます

③アニメーション付けで役に立つ機能やショートカットキー

「アニメーション再生(プレビュー)はスペースバー」

アニメーションの再生は基本「プレビューパネル」で操作できます

ショートカットキーをつかうのであれば「キーボードのスペースバー」で再生できます
ショートカットキーは「プレビューパネル」で変更できます

プレビューパネルが見つからないという方は上部メニューバーにあるウィンドウから表示できます

「指定範囲のみをプレビューできるワークエリア」

ワークエリアは「プレビューを行う範囲」を表します

タイムラインパネルの上部に時間表記があります
その下にワークエリアと呼ばれる太いグレーエリアがあります
両端に青色の長方形がありますので、それをドラッグすることでワークエリアを任意の範囲に設定することができます

ワークエリアのショートカットキーは始点が「B」終点が「N」です

「タイムラインの拡大縮小ができるタイムナビゲーター」

タイムナビゲーターは「タイムライン上の時間を拡大縮小」できます

1フレーム単位でアニメーションを付けたい時やおおまかにアニメーションを付けたい時に役立ちます

タイムライン上部に時間表記があります
その上にタイムラインナビゲーターと呼ばれるグレーエリアがあります

ワークエリアと同様に両端に青い長方形があり、それをドラッグすることで時間の拡大縮小が行えます

タイムナビゲーターはタイムラインパネル左下にある「山のマーク」でも調整が可能です

「Alt+ドラッグでキーフレーム間を伸縮できる」

 

「3つキーフレームを付けたけど間隔を広げたい」という時に便利な機能が「Alt+ドラッグ」です

複数キーフレームを選択し「Alt+ドラッグ」することでそれぞれのキーフレーム同士の間隔はそのままに広げることができます

STEP4-2 アニメーション

ついにAfter Effectsの醍醐味であるアニメーションを付ける工程に入ります
今回は「time is money」をアニメーションにします
このSTEPではアニメーションのみをつけることに集中するため、予め素材の読込や配置はすでにしておきました

①完成形を確認

「TimeIsMoney完成コンポジション」を開きます
プレビューして完成したアニメーションを確認しましょう

  1. 時計が動く
  2. isが表示
  3. お金が現れる

といった3つの動きで構成されています

②素材を確認

「TimeIsMoneyコンポジション」を開きます

レイヤー構造を見ると
上から順に

  • 分針(画像)
  • 時針(画像)
  • 時計盤(画像)
  • Is(テキスト)
  • お金(画像)

となっています

③「時計の針」がアンカーポイントと回転で動く

時計の針が回るアニメーションをつけていきます

「分針」と「時針」を回転させます
しかし、現状のまま回転させると針の中心で回転してしまいます
針の端で回転をさせたいので、物体の基点を表す「アンカーポイント」を調整します

  1. 「分針」のアンカーポイントを(8,232)に値を変更します
  2. 「時針」のアンカーポイントも同様に(15,128)に値を変更します

アンカーポイントを端に設定したことにより回転の数値を変えると
みごとに時計の針のように周るようになりました

準備が整ったのでアニメーションを付けていきましょう

まず前提として時針が「1周」ぐるりと回るためには分針が「12周」する必要があります
そのため、時針の回転数は「1回」で分針の回転数は「12回」とします

  1. タイムインジケーターを「1秒」にもっていきます
  2. 「分針」「時針」の回転部分のストップウォッチのクリックしアクティブ状態にします
  3. タイムインジケーターを「2秒」にもっていきます
  4. 「分針」の回転数値を「12x」に変更
  5. 「時針」の回転数値を「1x」に変更
  6. アニメーションができているかプレビューパネルから再生

時計の針が周るアニメーションがつくれたかとおもいます

うまくアニメーションがついていない場合は「TimeIsMoney完成コンポジション」と見比べて違う部分を見つけよう!

④「is」を不透明度で出現する

「is」がフワッと出現するアニメーションをつくります
時計のアニメが終わったあとに出現させます

タイムインジケーターを「3秒」にもっていきます

  1. 「is」の不透明度部分のストップウォッチのクリックしアクティブ状態にします
  2. 「is」の不透明度数値を0に変更します(isが消えた状態になります)
  3. タイムインジケーターを「3秒」にもっていきます
  4. 「is」の不透明度数値を100に変更します
  5. アニメーションができているかプレビューパネルから再生

isがフワッと出現するアニメーションがつくれたかとおもいます

うまくアニメーションがついていない場合は「TimeIsMoney完成コンポジション」と見比べて違う部分を見つけよう!

⑤「お金」がスケールで出現する

お金が大きくなって出現するアニメーションをつくります
「is」のアニメが終わったあとに出現させます

  1. 「お金」のスケール部分のストップウォッチのクリックしアクティブ状態にします
  2. 「お金」のスケール数値を0に変更します(お金が消えた状態になります)
  3. タイムインジケーターを「4秒」にもっていきます 
  4. 「お金」のスケール数値を100に変更します
  5. アニメーションができているかプレビューパネルから再生

お金が大きくなって出現するアニメーションができたかとおもいます

うまくアニメーションがついていない場合は「TimeIsMoney完成コンポジション」と見比べて違う部分を見つけよう!


以上で「TimeIsMoney」アニメーションが完成しました!
After Effectsでのはじめてのアニメーション付けうまくできましたか?
After Effectsのアニメーションは基本こういったトランスフォームにキーフレームを打つことでできています
完成したらじぶんの好きな動きに改造してみても楽しいですよ

まとめ

いかがだったでしょうか?

はじめてアニメーションをつくることができました!

今回付けたアニメーションは基本中の基本で簡単なアニメーションとなっています
そのため、かっこいいアニメーションではないかもしれません
しかし、かっこいいアニメーションを付けるために必要な基礎であることは確かです

チュートリアル講座のため、今回のアニメーションでは数値やタイミングを分かりやすくしています。
キーフレームでアニメーションをつくる方法が分かったとおもうので、ぜひ自分の好きなように数値やタイミングをいじってみてください

以上がSTEP4のキーフレームとアニメーションの解説でした

まとめ

  • 「キーフレームを打つ」ことは「メモを記す」こと
  • キーフレームは「ストップウォッチ」をアクティブ状態にすると付けれる
  • タイムインジケーターを動かし数値を変更することでキーフレームが「自動」で打たれる
  • ワークエリアやタイムナビゲーターをつかうことで効率的に作業ができる

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After Effectsではキーフレームで値を操作することでアニメーションをつけていきます
次回STEP5ではプリコンポーズとアニメーションについて解説します

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