ココがポイント
この記事は「誰でもできる!0から始めるAfter Effects講座」のSTEP8です
このAfter Effects講座は初心者の「何していいか分からない」をなくす講座です
講座を一通りこなせばAfter Effectsの基本操作や基礎知識が身につきます
レベルに合わせてひとつずつ解説するので安心してアフターエフェクトを学べます
興味があれば続けて講座を一通りみてください
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このSTEP8で学ぶことはイージングとモーションブラーについて解説します
このSTEP8のゴールは
- イージングを理解する
- イージングをつかってアニメーションがつくれる
- モーションブラーを理解する
- モーションブラーをつかってアニメーションがつくれる
STEP8ではモーショングラフィックスをハイクオリティにするために必須のイージングとモーションブラーについて解説します
どちらもクオリティを高めるには必要になる機能なのでしっかりと理解していきましょう
STEP8-1 イージング
①イージングとは?
イージングとは「アニメーション速度の緩急」のことを指します
After Effectsでキーフレームをうってアニメーションをつけると速度が一定の「リニア(等速)アニメーション」がつきます
リニア(等速)とイージング(変速)では同じ秒数のアニメーションでも動き方が違います
等速ということは、始まりから終わりまでずっと同じ速度で動くことを表します
イージングでは「はじめが早くだんだん遅くなる」「はじめは遅くだんだん早くなる」といった変速アニメーションをつけることができます
アニメーションがすべて等速だと画面のリズムが一定で飽きてしまう印象になってしまいます
イージングをつかうことで画面のリズムやテンポに強弱ができて視聴者の目を惹く印象をつけることができます
②イージングの付け方
イージングは「キーフレーム」に設定することでつかうことができます
- 適用したいキーフレームを右クリック
- キーフレーム補助>イージーイーズを適用(キーボードの「F9」がショートカットキー)
- グラフエディタを選択
- プレビュー再生をしてアニメーションを確認
グラフエディタボタンのON/OFFで通常のタイムラインパネルとの切り替えができます
③イージングパターンを覚える
速度の緩急にかかわる4つのパターンがわかればOKです
4つのパターンをそれぞれ組み合わせることでほとんどのアニメーションができています
1.リニア(linear)アニメーション
リニアアニメーションは等速のアニメーションです
速度が常に一定で緩急がありません
ベルトコンベヤーに乗る物体や機械などはリニアアニメーションが有効です
2.イージーイーズ イン(ease-in)アニメーション
イージーイーズ インアニメーションは「徐々にはやくなる」アニメーションです
語尾に「イン」とついているように「はじめがゆったり」した動きになります
はじめがゆったりとした分「終わりにかけて速度が速まります」
イージーイーズインは重いボールがゆっくりと転がり落ちるアニメーションに有効です
3.イージーイーズ アウト(ease-out)アニメーション
イージーイーズ アウトアニメーションは「徐々に遅くなる」アニメーションです
語尾に「アウト」とついているように「おわりがゆったり」した動きになります
はじめがはやく動いた分「終わりにかけて速度がおそくなります」
イージーイーズアウトはボールを転がすアニメーションに有効です
4.イージーイーズ インアウト(ease-in-out)アニメーション
イージーイーズ インアウトアニメーションは「途中がはやくなる」アニメーションです
語尾に「インアウト」とついているように「はじめとおわりがゆったり」した動きになります
はじめとおわりがゆったりと動いた分「途中の動きがはやくなります」
イージーイーズインアウトはボールを弾いたアニメーションに有効です
STEP8-2 モーションブラー
①モーションブラーとは?
モーションブラーとは「物体がすばやく動いたときにかかるボケ」のことを指します
車が目の前を猛スピードで走ると「輪郭がボケて残像ができます」
After Effectsではこういった速度によるボケを計算してくれる機能が「モーションブラー」です
難しい設定は必要なくクリックするだけで簡単にモーションブラーをつけることができるので知っておくと表現の深みが増します
②モーションブラーの付け方
- タイムラインパネル上部の「モーションブラーボタン」をアクティブにする
- タイムラインパネル下部の「スイッチ/モード」を選択
- モーションブラーをかけたいレイヤーの「モーションブラーボタン」をアクティブにする
タイムラインパネルの「モーションブラーボタン」がアクティブになっていないと、
レイヤーの「モーションブラーボタン」をアクティブにしても適用されないので注意
③モーションブラーの効果的な使い方
モーションブラーは速度が「速ければ速いほどボケ感が強く」表現されます
そのため、素早いカメラワークや場面転換などにつかうと「迫力」がでるのでオススメです
逆にゆったりとした動きでは効果が発揮されないので適用しないほうがいいです
モーションブラーがアクティブになっているとどのようなアニメーションでもAfter Effectsはモーションブラーがかかるように計算をします
つまり効果が発揮されなくてもプレビュー再生や動画化の際に「余計な計算時間」がかかってしまいます
とりあえずモーションブラーをつけると作業効率が下がってしまうので必要なものだけに適用しましょう
STEP8-2 アニメーション
今回は数字がカウントアップするアニメーションをつくっていきます
数字の回転が「徐々に速くなり、ゆっくり止まる」アニメーションをイージングをつかって表現します
そして、数字の回転が「速い動きのボケ」をモーションブラーをつかって表現します
1.カウントアップ完成コンポジションを確認
カウントアップ完成コンポジションを開いてアニメーションをプレビュー再生しましょう
アニメーションがどうなっているのか確認しましょう
2.カウントアップアニメーションコンポジションを確認
カウントアップするアニメーションをつくるコンポジションを開きます
今回はカウントアップの数字を「モーションタイル」というエフェクトをつかってアニメーションさせます
3.カウントナンバーにモーションタイルを適用
- 「sozai_count.ai」にエフェクト>スタイライズ>モーションタイルを適用
- 「モーションタイル」の「タイルの中心」の「Y値を1610」に変更する(0が中心にくるように調整する)
4.モーションタイルにアニメーションをつける
- 「0秒目」に「タイルの中心」のストップウォッチのアクティブにする
- 「4秒目」に「タイルの中心」の「Y値を8740」でキーフレームをうつ
5.アニメーションにイージング処理をする
- 「0秒目」のキーフレームを「右クリック」
- キーフレームの補助>イージーイーズアウトを適用
- 「4秒目」のキーフレームを「右クリック」
- キーフレームの補助>イージーイーズインを適用
- グラフエディタを開く
- 始点と終点のハンドルを引っ張り「2秒目」に山をつくる
- プレビュー再生でアニメーションを確認する
6.モーションブラーを適用する
- タイムラインパネルの下部にある「スイッチ/モード」を切り替える
- レイヤーの「モーションブラー」をアクティブにする
- タイムラインパネルの「モーションブラー」がアクティブになっているのを確認する
- プレビュー再生でモーションブラーが適用されているか確認する
7.カウント素材を複製して3つにする
- アニメーションをつくったレイヤーを選択
- 「Ctrl+D」で2つ複製する(合計3つのレイヤーができる)
- 複製した2つのレイヤーをそれぞれの枠の「位置」に移動する
8.アニメーションを微調整する
- 3つのレイヤーを選択して「U」を押す(「U」は選択したレイヤーについているキーフレームを表示するショートカットキー)
- 「左の数字レイヤーのキメキーフレーム」を「3秒目」にもってくる(左から順に決まるようにするためにキーフレームをずらす)
- 「真ん中の数字レイヤー」のキメフレームを「3秒15フレーム目」にもってくる
- プレビュー再生をしてアニメーションを確認する
9.完成!
イージングとモーションブラーをつかったアニメーションをつくることができました!
グラフエディタをつかっていろんな調整をしてアニメーションがどう動くかを試してみてください
まとめ
今回はイージングとモーションブラーについて解説しました
イージングとモーションブラーどちらともハイクオリティな動画つくりには欠かせない機能になっています
はじめのうちはどう動かせば希望のアニメーションになるのか混乱するかと思います
何度もイージングをつかうことで少しずつ理解できるのでゆっくり丁寧にアニメーションをつくっていきましょう
ということでSTEP8イージングとモーションブラーでした
次回STEP9では親子関係とヌルレイヤーについて解説します
いよいよこのチュートリアル講座も最終盤に差し掛かりました
あと2STEPでこの講座もゴールです
気を引き締めて最後まで完走してください
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