ココがポイント
この記事は「誰でもできる!0から始めるAfter Effects講座」のSTEP6です
このAfter Effects講座は初心者の「何していいか分からない」をなくす講座です
講座を一通りこなせばAfter Effectsの基本操作や基礎知識が身につきます
レベルに合わせてひとつずつ解説するので安心してアフターエフェクトを学べます
興味があれば続けて講座を一通りみてください
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このSTEP5で学ぶことはメディアの読み込みについて解説します
このSTEP6のゴールは
- 各メディアを読み込むことができる
- illustratorやPhotoshopとの連携を理解する
STEP6ではモーショングラフィックスにはかかせないillustrator・Photoshopデータとの連携について解説します
メディア読込の特徴やデータ連携を理解すると効率的な修正ができるようになるのでしっかりと理解しましょう
※STEP6-2ではillustratorのソフトを使用します。After Effects単体プランをご利用の方はSTEP7へと進んでください
illustratorを使う機会ができたら、STEP6-2の解説をお読みください
STEP5-1 メディアの読み込み方法
After Effects上では平面レイヤー、テキストレイヤー、シェイプレイヤーなどの限られたレイヤー機能しか搭載されていません
そのため、複雑なキャラクターや写真データは他ソフトでつくった素材をAfter Effectsに読み込む必要があります
illustratorやPhotoshopを使う予定がまだない人はメディアの読み込み方法だけサクッと読み進めてください
①メディアの読み込み方
After Effectsでは画像や動画、音声データにillustrator、Photoshopデータなどの「メディアを読み込む」ことが基本です
メディアの読み込み方は複数ありますので代表的な2つの方法をお伝えします
- メニューバーから読み込む
- プロジェクトパネルから読み込み
メニューバーから読み込む
After Effectsのメディア読み込み方法の1つ目は「メニューバーから読み込む」です
- 上部メニューバーからファイルを選択
- 読み込み>ファイルを選択
- ウィンドウが表示されるので読み込みたいデータを選択
この方法でメディアを読み込むことができます
プロジェクトパネルから読み込み
After Effectsのメディア読み込み方法の2つ目は「プロジェクトパネルから読み込む」です
- プロジェクトパネルの「メディアが入るスペース」をダブルクリック(名前タブの下部分がメディアスペース)
- ウィンドウが表示されるので読み込みたいデータを選択
この方法でメディアを読み込むことができます
②illustratorデータの特徴
illustratorのレイヤーごとの読み込み
After Effectsではillustratorデータを「illustrator内のレイヤーごと」に読み込みます
そのため、アニメーションをつくりたいパーツは別々のレイヤーに入れておく必要があります
たとえば、人の腕を動かしたい場合「体」「上腕」「前腕」「手」をレイヤーごとに分けなければなりません
読み込み種類はコンポジションかフッテージかの2種類
illustratorデータを読み込むと「読み込みの種類」をどうするか聞かれます
読み込みの種類は2つあります
- コンポジション ▶ 全レイヤーを読み込む
- フッテージ ▶ データ内のレイヤーを選択して読み込む
フッテージサイズはレイヤーサイズかドキュメントサイズ
illustratorデータを読み込む際に「フッテージのサイズ」をどうするか聞かれます
フッテージサイズの種類は2つあります
- レイヤーサイズ ▶ 選択範囲が素材の大きさがサイズになります(50x50pxの素材であれば50x50px。150x300pxであれば150x300px)
- ドキュメントサイズ ▶ 選択範囲がillustratorのアートボードサイズになります(50x50pxの素材でも150x300pxの素材でもアートボードが1920x1080であれば1920x1080)
読み込み時アートボードは1つにしておく必要がある
illustratorでアートボードが複数あるとAfter Effectsで読み込んだ際にうまく読み込めないことがあります。読み込み際はアートボードを1つにしましょう
詳しく説明すると、アートボード番号の「1」のサイズを参照して読み込んでいます
そのため
- 「アートボード番号1」の枠外にある素材は正しく読み込めない
- 「アートボード番号1」のサイズでコンポジションサイズが決まる
むずかしくて分からないという方は「illustratorのアートボードは1つだけにする」
これだけ覚えておけばOKです
アートボードとは
ざっくり説明すると画像として書き出す範囲のこと
illustratorでは書き出す範囲を複数つくることができる
③Photoshopデータの特徴
Photoshopもillustratorと読み込み時の機能はだいたい同じです
読み込みの種類は3種類
- フッテージ ▶ Photoshop内のレイヤーをひとつにまとめて読み込む
- コンポジション ▶ 全レイヤーを読み込む(選択範囲がコンポジションサイズ)
- コンポジション(レイヤーサイズを維持) ▶ 全レイヤーを読み込む(選択範囲がレイヤーサイズ)
Photoshopのグループ化はAfter Effectsのコンポジション化
Photoshop内でレイヤーをグループ化した状態でAfter Effectsで読み込むとコンポジション化します
④連番データの特徴
After Effectsでは「連番データ」というデータ形式も使うことができます
連番データとは、「連なる番号のデータ」のことを指します
たとえば、「0001.JPG」「0002.JPG」「0003.JPG」「0004.JPG」のように番号が連続するデータです
After Effectsは単独のデータを番号を連続させることでひとつの連番データとしてみなすことができます
この連番データをつかうことで「パラパラ漫画」のようなデータをつくることができます
連番データで注意するべきことが「勝手に連番データだと認識され上手くデータが読み込めない」場合があることです
たとえば、「sozai_01.ai」「sozai_02.ai」「sozai_03.ai」と素材分けをしたファイル名が連番だと認識され正しく読み込まれない状況に陥ります
この連番データかどうかを読み込む際に決める項目がファイル読み込みウィンドウの「シーケンスオプション」という項目です
illustratorであれば「illustrator/PDF/EPSシーケンス」
Photoshopであれば「Photoshopシーケンス」
と表示されます(JPGなどのほかメディアもシーケンスオプションがあります)
この「シーケンスオプション」にチェックマークが入っていると連番で読み込みされてしまいます
STEP5-2 illustratorデータをつかったアニメーション
①データ連携最大の特徴は「変更・修正が簡単」にできる
※aftereffect単体プランの方は飛ばしてください。illustratorやPhotoshopが使えるようになったらこちらを受講してください
今回はアニメーション作りではなく、Adobe製品同士の連携を操作して確認します
元のillustratorデータを変更することでAfter Effects上でその変更が作用するのを実際に体験してみましょう
1.Moneyアニメーションコンポジションを開きアニメーションを確認
Moneyアニメーションを開いてプレビュー再生してみましょう
プレビューパネルがない場合はメニューバーからウィンドウ>プレビューで表示できます
2.Money.aiを開く
illustratorデータの「Money.ai」を開きましょう
お金レイヤーにグラフィックスが入っていることを確認します
3.お金レイヤーを全選択して「オブジェクトを再配色」で色を変更
- 赤色の配色になっているのを黄色の配色に変更します
- レイヤーパネルのお金レイヤー右にある選択ボタンをクリックしてグラフィックスを全選択
- プロパティパネル下の方にあるオブジェクトを再配色を選択
- 赤色を黄色に変更します
4.Money.aiを上書き保存
配色ができたら上書き保存します
5.After Effectsに戻りMoneyアニメーションコンポジションで修正が適用されているかを確認
After Effectsにもどってお金レイヤーを確認すると色が変更されています
6.完成
After Effectsに読み込まれているillustratorやPhotoshopデータはAfter Effectsが常時監視しています
そのため、上書き保存が完了するとAfter Effects上でもその変更が更新される仕組みになっています
まとめ
STEP6ではメディアの読み込みについて解説しました
After EffectsではillustratorやPhotoshopでつくった素材を使うことが多いです
Adobe製品同士なのでソフト同士の連携がしっかりしていて修正作業が簡単にできるのも特徴のひとつです
また仕事としてaftereffectを使う場合はillustratorやPhotoshopの基本操作は学んでおかなければなりません
After Effectsが使えるようになったらillustratorや Photoshopの勉強もしてみてください
次回はSTEP7エフェクトとアニメーションの解説をします
After Effectsのメイン機能のひとつであるエフェクトを理解することで表現の幅がグッと広がります
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