VIデザイン ロジック 動画の基本

【動画編集の基本】飽きない動画は情報量のコントラストを考えている

動画の時代がやってきて、視聴者は数多くの動画を観るようになりました

その中で視聴者は時間が許す限り動画を楽しみたいと思っています

そのためより充実した動画時間を過ごすために視聴者は

価値ある動画かどうかのセンサーを常に作動させています

せっかく作った動画が編集の仕方によって視聴者が飽きて観るのをやめてしまう

飽きない動画にするために情報量のコントラストを学びましょう

飽きない動画は情報量のコントラストを考えている

情報量のコントラストとは【情報量の差】のことです

動画の情報量は時間ごとに変わっていきます

その情報量の差をうまくコントロールすることで動画にコントラストができます

飽きる動画は情報量のコントラストが弱い

退屈な刺激

飽きない動画を知るためには、なぜ人は飽きるのかを知る必要があります

人が飽きる理由のひとつに、情報刺激への慣れがあります

情報の質や量が一定だと視聴者への刺激が弱まり、観ていてメリハリのない動画になってしまいます

 

学生時代の授業を思い出してもらうと分かると思いますが、

先生によっては、話し方や声量に抑揚がなく、ただ情報を伝えている方がいたと思います

そういう先生の授業には興味が向かず授業への関心が生まれなかったでしょう

これは、先生が発する情報が一定で刺激が少なかったためです

 

飽きてしまう動画は発信する内容や手段が一定で視聴者への刺激が少ないという点が挙げられます

つまり、視聴者を飽きさせないためには情報によって視聴者を刺激してあげる必要があるということになります

情報の変化量の差が視聴者を刺激する

刺激の強いコンテンツ

飽きさせないために情報量の差が重要です

ここで大切なのは、情報の量ではなく、情報の差という部分です

視聴者を上手に刺激している動画があります

それは、ホラー動画です

大抵の場合、ホラー動画のクライマックスでは

  • 画面一杯に移る幽霊
  • 主人公の叫び声
  • 恐怖を煽るBGM

という構成になっています

この状態は情報量が最大限に多い状態です

では、このクライマックスの前はどうでしょうか

  • 追われていた幽霊が消える
  • 主人公が息をひそめる
  • 静寂または心臓の鼓動が聞こえる

と情報量が最大限に少ない情報になっています

このクライマックスへの情報量の前後関係が視聴者に刺激を与えるコントラストになっているのです

このコントラストが強いほど人はその動画へ興味を持ち、飽きずに視聴し続ける状態になるのです

 

情報量にコントラストをつける3つの方法

情報量に変化をつける

情報のコントラスト

ホラー動画の場合はコントラストを強烈につけることで視聴者の恐怖感を煽りました

あなたがつくろうとしている動画の情報量ではどうでしょうか

ファッションやコスメ系動画であれば、複数紹介するコーディネイトやコスメにどれだけの情報量と差があるでしょうか

ゲーム実況や実験系動画であれば、その盛り上がりはどこでしょうか、その前にどういった編集をすればコントラストがつくでしょうか

 

つくろうとしている動画を分解して情報を分けていくと分かりやすいです

  • 動画で魅せたい部分はどこか
  • その魅せたい部分を最大限に魅力的にするにはどういう変化が最適か

この2つにまず分解してみましょう

魅せたい部分のために演出する

コントラストを考える

魅せたい部分を効果的に魅せるためには、それまで視聴者を期待させ興味を引き付けましょう

例えば、富士山を頂上を目指す動画をつくる場合

山頂でご来光を観ることが最大の目的だとします

ここで最大の目的を魅力的にさせるためには

  • 登山前に頂上に行くと観れるご来光の素敵な映像を観せる
  • 登山中のハプニングや大変さを観せる
  • 天候によって観れるかどうかわからない不確かさを観せる

などあります

どうすれば最大の目的の魅せたい部分を魅力的にできるか考えましょう

もちろん、魅せたい部分の量に応じて魅せるまでの期待値は調整が必要です

先の例では、富士山などの登頂まで過酷なものだからこそできる演出です

先ほどの演出を子供でも簡単に登れる山でやっても効果が見込めません
(簡単な山でも登る人に困難があり富士山並みの難度であれば効果的)

尺割りに変化をつける

動画には尺割りが存在します

尺割りとはパートごとの時間配分みたいなものです

先の例の富士登山動画の場合

  • 登山することを知らせるパート
  • 登山パート
  • 登頂成功パート
  • 登頂後パート

に分かれます

これらのパートには効果的な尺割り存在します

テレビでよく用いられる割合は1:6:2:1くらいです

登山パートが長く視聴者の関心を惹き、番組の最後の最後でやっと登頂成功パートにいく

という王道的な尺割りです

登山パートで動画全体尺の6割を使ったことで登頂成功の2割が活きるという方法です

仮に登山パートが短かったら意外とすんなり登れるんだとなったり

登山することを知らせるパートが長いと早く登ってよとなったりします

 

尺割りは視聴者に最後までどう見てほしいかを考えることです

現在のYoutube時代だとテレビの動画尺や尺割りが長くて観てられない状況に出くわすことがあります

これは視聴者が動画に対する期待尺割りの変化があるためだと考えられます

そのため、先ほど述べた王道が変化してきている証拠でもあります

その時代にあった視聴者が望む尺割りを見つける必要があります

自分の動画に合ったコントラストを見つける

コントラストが強ければいいわけではない

コントラストを付けることがいいとは限りません

コントラストを付けることは視聴者への刺激です

流し見できる動画やリラックス動画など視聴に対する低刺激が望まれる動画に関しては

コントラストを弱くすることも重要です

そのため、自分がどういう動画を作りたいかや

視聴者にどういう場面で見てもらいたいかを考える必要があります

自分の動画に合ったコントラストを見つける

自分の作りたい動画はどういった場面で観られているかを考えましょう

家で観られることが多いのか通勤時間に観られることが多いのか、昼休みなのか深夜なのか

視聴者がどこでもいつでも動画を観れる状況になった現代ではその場面に合わせた動画のコントラストが重要です

つくりたい動画をつくることと同時に視聴者がどういう状況で観ているかも考えましょう

最後に

いかがでしょうか

飽きない動画にするには、情報量の差が重要になってくる

コントラストをつけるには、情報量や演出、尺割りをコントロールすることが必要です

また、視聴者がどういった場面で観ているかもコントラストをつけるのに必要な要素になっています

情報量のコントラストを動画つくりの際は考えてみてください

 

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テレビ局で番組デザインを5年担当した経験をもとに、プロの立場から動画の基礎を発信する
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